昨日(2024年8月4日)、対広島戦(マツダスタジアム)で久しぶりの先発だった根尾昂(ねおあきら)選手ですが、初回から試合は大荒れ。
その内容から「戦力外通告」「トレード」まで噂されるようになりました。
この記事では、
・根尾昂選手が戦力外通告になる可能性
・トレードされるならどの球団?
について深堀りしていきたいと思います。
理由1 2024年8月4日先発もノックアウト

昨日、せっかく今期初めての一軍先発の場面でしたが、初回から試合は大荒れ。
今季初先発した中日・根尾昂投手は3回を8安打6失点で降板し、プロ初黒星を喫した。
初回に先頭・秋山をストレートの四球で歩かせると、野間に左前安打を浴び、いきなり無死一、三塁を招いた。ここで中村貴の投手強襲ライナーをグラブではじいた後、二塁に痛恨の悪送球。早々と先取点を奪われた。
引用:Yahooニュース
8月に入ってからやっと一軍初先発でしたが、それまでの経緯を知っていただくほうがより理解が深まると思いますので、それまでの登板内容を簡単にまとめておきます。
2月24日オープン戦(楽天)

この日の出来はとても良かったと思います。
1回に浅村にタイムリーヒットを許しましたが、失点1とまずまずの内容でした。
四死球2と暴投1がちょっと気がかりではあります。
オープン戦ということもあって、いろんな選手を試すという意味で5回の交代もそんなおかしくはないと思われます。
3月2日オープン戦(ヤクルト)

勝ち投手の権利がかかった5回に2失点しノックアウト。
ヤクルト村上宗隆の場面で左投手の橋本侑樹に交代となりました。
3月9日オープン戦(広島)

初回に2点を失ったものの、被安打1と好投しました。
ただ初回に暴投で2点目を献上しているのが、首脳陣の印象を悪くしたかもしれません。
5月10日 広島戦

この日は5-2と3点ビハインドの状態からの登板でした。
8回まで4-2でまだ勝利のチャンスはあったのですが、土生翔太vs田中広輔の場面で5-2と試合を決めるタイムリーヒットを打たれました。
この場面での登板は、はっきり言って敗戦処理と思われても仕方がない場面です。
5月16日 阪神戦

この日は6-2と4点ビハインドの状態からの登板でした。
登板となった6回に阪神の原口文仁にホームランを打たれ、試合が決定的となりました。
この日はその後、近本光司に四球を与えたのみで、7~9回はノーヒットピッチングです。
8月4日 広島戦

5月10日以来の約3ヶ月ぶりの登板でしたが、初回にタイムリーヒット4本で5点を失いました。
その後2回には秋山にソロホームランを打たれ、さらに1点を失いました。
4回、秋山に打順が回ってくる場面で、交代を告げられました。
今期登板6試合のまとめ

今期6登板のうち3登板はオープン戦です。
シーズンに入ってから3登板ありましたが、そのうちの2登板はビハインドの場面、とても苦しい場面で、ヒット一本が試合を決定づけるような場面での登板です。
昨日はひさしぶりの先発起用でしたので、本人はものすごく気合が入っていたことでしょう。
ですがプロといっても毎回勝てるわけではありません。最多勝投手でも負けはつきものです。
根尾昂選手は今期、登板のタイミングに恵まれていないと思われます。
理由2 投手へのコンバートが失敗か

根尾昂選手の昨シーズンまでの成績を簡単にまとめておきます。
年俸と監督
2019年 1500万円 与田監督
2020年 1300万円 与田監督 (↓200万円)
2021年 1100万円 与田監督 (↓200万円)
2022年 1300万円 立浪監督 (↑200万円)
2023年 1850万円 立浪監督 (↑550万円)
コンバートの履歴

2019年は内野手として入団
↓
2022年3月8日 外野へコンバート
↓
2022年4月21日 ショートへコンバート(再)
↓
2022年5月8日 ショート(内野手)で登録していたがウエスタン・リーグで投手登板
↓
2022年5月21日 10-1の大差で負けているときに登板(敗戦処理でしょう)
↓
2022年6月13日 立浪監督と話し合った結果2022年は二刀流、翌年からピッチャーに専念
↓
2022年6月21日 投手として登録
↓
2022年10月2日 広島戦で初先発
とくに2022年、与田監督から立浪監督に変わった年に、右往左往しているように見えます。
「何回コンバートすんねん」
とツッコミが入りそうなくらいのコンバート具合です。
良い言い方をしたとすれば「根尾昂選手の今後のポジションを模索している」ようにも見えますが、第三者的に見れば「その場しのぎ」「短絡的」と思われても仕方がないかもしれません。
根尾昂選手がすこし可哀想に思えるのは筆者だけでしょうか。
理由3 立浪監督の起用方法に疑問

今期の起用場面は、オープン戦を除けば、大変に厳しい場面です。
その厳しい場面をおさえることで、一気に根尾昂選手の株が上がるのかもしれませんが、ちょっと荷が重すぎやしないですか?と思うのは筆者だけでしょうか。
立浪監督には、監督の思惑もあると思いますので、現場にしかわからないこともあると思いますが、4球団から1位指名された超逸材だと思いますので、こんな成績では終わってほしくありません。
根尾昂選手が奮起する場面、自信をつけてあげることができる場面、そんな場面を作ってほしいと個人的には思います!
【中日】根尾昂を〝敗戦処理〟で使うな! 球団OB進言「祖父江や谷元、福よりいい」
引用:東スポWeb
球団OBは「ここまで根尾の登板はいずれも大差をつけられた場面ばかり。だけど、現状の投球内容を見ると、祖父江や谷元、福よりもよっぽどいい球を放っている。立浪監督は根尾を『まだ怖さ知らずというところもある』と言っているようだが、逆に怖さ知らずで結果が出ているこんな時だからこそどんどん勝ちパターンで投入して度胸をつけさせてほしい」と指摘する。
球団のOBも根尾昂選手を高く評価されています。
投手よりも野手のほうが評価されている

本当かどうかは定かではありませんが、根尾昂選手トレードについての記事を見つけたので引用しておきます。
「評価しているのは投手でなく野手ですね」
セ・リーグのスカウトは、こう漏らす。「甲子園のスター選手がプロの世界で思うような結果を残せず、消えてしまうのは不思議ではない。でも、根尾は高校時代の野球センスを見ていたので、もったいないなあと。素材としては間違いなくいい。彼は同学年の小園と比べて粗削りで、遊撃の守備の安定感で言えば小園の方が当時から上だった。でも根尾には攻守で伸びしろを感じていた。評価しているのは投手でなく野手ですね。他の球団もそうだと思いますよ。頭のいい選手でチームリーダーになれる。素材としては間違いなくいい。送球に不安を抱えているならセカンドという選択肢もある。打撃もまずプライドを捨てることからですね。もう高校ナンバーワンスターではないですから」
引用:AERAdot.
「根尾は山田、浅村とはタイプが違いますが、野手として育てたら面白いという思いは今でもありますよ。ドラフト1位の人気選手なので中日がトレードで放出は考えづらいかもしれないけど、高卒6年目で伸び悩んでいる現状を考えると期待の若手という位置づけではなくなってきている。実際にドラフト1位で入団した同学年の吉田輝星も、昨オフに日本ハムからオリックスにトレード移籍していますしね。根尾の場合は投手でなく、野手で評価してトレードを打診する球団があっても不思議ではない」(セ・リーグの編成担当)
引用:AERAdot.
以上の記事引用から推察すると、投手に転向するよりは、野手で磨いたほうがいいというプロの意見があるということですね。
もしも立浪監督が投手起用にこだわって、根尾昂選手の将来がうまく行かないのであれば、他球団へ移籍して花開くことも、現実的な話かもしれませんね。
トレードされるとしたらどの球団?
明確な情報は見つかりませんでしたが、可能性のある球団としては、根尾昂選手をドラフト1位でしまいした球団かもしれません。
根尾昂選手をドラフト1位で指名した球団
・ヤクルト
・巨人
・日ハム
・(中日)
根尾昂選手の素材を評価して、他球団と競るにも関わらず1位指名をしてきた球団が中日以外にも3球団あります。
もしも根尾昂選手の現在の状況を考えればトレードだけではなく「現役ドラフト」があってもおかしくないですね。
根尾が登板すると、スタンドがわく。絶大な人気は今も変わらない。
引用:AERAdot.
大阪桐蔭時代から注目を集めていた選手ですし、現在でもその人気には衰えがないように思います。
きっと他球団のファンも自分の応援するチームに来てほしいと思っている人も多いことでしょう。
藤原恭大、横川凱、柿木連と共に大阪桐蔭で全国制覇を3度達成し、甲子園を沸かせた根尾昂選手がプロ野球で大活躍される日もそう遠くないかもしれません。

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